呼吸器・感染症分野

呼吸器・感染症研究室の概要

本研究室では、結核・非結核性抗酸菌症・真菌症などの呼吸器領域の感染症の臨床研究を中心としております。

結核は世界人口の3分の1が感染しているといわれています。日本の状況は、2009年の結核罹患率は人口10万人対19というレベルまで低下しています。楽観的な見方をすれば、今後も減少傾向をたどるものと思われます。
しかし、①高齢者に多い結核、②ホームレスなどの生活困窮者の結核、③結核高蔓延国からの来た外国人の結核など社会構造の変化を背景とする問題が浮き上 がってきています。これらの結核を克服するため、「21世紀日本版DOTS」による治療を積極的にすすめています。地域との連携は必須です。行政、具体的 には千葉県、千葉市の保健所との連携を密にし、定期的にDOTS会議を開催し、疫学データをもとにした診療と研究を進めています。これらの成果は、ひとり でも多くの患者さんを治癒に導くものと考えています。

 

主な研究内容と目的

新しい結核の概念として、「潜在性結核感染」という用語が普及してきました。IGRA(Interferon Gamma Release Assay:インターフェロン遊離試験)という検査手段によれば、結核感染の有無が診断することが可能になってきました。主に、結核患者発生後の接触者健 診や医療機関の新採用職員の健康チェックに用いられることが多いものです。最近ではリウマチの治療にバイオ製剤を使用することが多くなりましたが、使用前 の検査方法としても注目されています。これらの検査方法は、検査の精度的な課題や、実際の運用についても再検討が必要な課題が残っており、研究テーマと考 えています。
現在、IGRAといえばクオンティフェロンTB-Goldが認可されています。もうひとつのT-Spot.TBという検査方法が承認申請の準備中であり、これらの臨床試験に関わってきました。
真菌症は、呼吸器領域に限らず難治性感染症として治療に難渋して来ました。ここ数年新しい治療薬の開発が続き、本研究室は本邦におけるこれら新しい治療 薬の治療成績評価に携ってきました。近隣には千葉大学真菌医学研究センターがあり、臨床検体を用いた研究協力関係を保ちながら、診療をすすめていく予定で す。

実績

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