1.7実績

日本の腎移植の状況

2012 年の腎移植数は1,610 例で、前年より9 例増加しています。2006年には年間1,000例を超えた移植数ですが、件数増加の最大の要因は生体腎移植数の増加です。生体腎移植数が増加した原因として、夫婦間など非血縁間の移植、血液型不適合移植、高齢者の移植が増加していることが挙げられます。一方、2012 年の献腎移植数は193 例で2011年の212 例より減少しています。なお、2012 年末の透析患者数は309,946 例で年々増加していますが、献腎移植希望登録数は12,639 名(2013 年12 月2 日現在)となっています。

当院における移植の症例数

当院における2004年4月~2013年12月までの移植数を下記の図に表しました。腎臓移植は年々移植数が増加し最近では年40例以上の腎臓移植を行っています。

2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年
膵島移植

1

1

2

2

0

0

0

脳死膵臓移植

0

0

0

0

0

0

3

献腎移植 4 5 11 5 11 4 11
生体膵腎移植 3 1 3 4 1 3 1
生体腎移植 8 18 26 44 23 39 36

 

以下の図は当院で2004年4月~2013年12月に行われた生体腎・膵腎同時移植症例287例の「レシピエントとドナーの関係性」と「レシピエントとドナーのABO血液型」を表したものです。生体間の移植でレシピエントとドナーの関係において一番多いのは親子間ですが、夫婦間の移植も増加傾向にあります。これは、レシピエントとドナーの血液型が異なる場合でも腎臓移植を受けることができるようになったためであるとも考えられます。当院では腎臓移植の約3分の1以上にあたる33%が血液型不適合移植となっています。

腎移植の成績

腎移植の成績をあらわすものとして生着率というものがあります。
生着率とは、移植を受けてから腎臓が機能している割合を示します。
例えば、5年生着率が80%の場合、100人が移植を受けたとすると80人の患者様が移植後 5年間、移植された腎臓が元気に働いていることをあらわします。

1年 5年 10年 15年 20年
生体腎

94.2%

83.2%

67.4%

53.7%

41.7%

献腎

83.6%

67.2%

52.0%

39.5%

31.2%

 

以下の図は日本全体での腎移植の生存率です。献腎、生体移植共に良好な結果となっています。
移植後は、拒絶反応を防ぐためにお薬(免疫抑制剤といいます。)を飲むことになります。 最近の医学の進歩により、成績は向上してきておりますので、これから腎移植を受けられる患者さまは、もっと良い成績が得られると思われます。

1年 5年 10年 15年 20年
生体腎

95.9%

91.5%

85.7%

80.2%

73.7%

献腎

91.1%

84.1%

77.0%

69.5%

62.0%

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