2.8膵臓移植Q&A

手術までの待機期間はどの位ですか。

A:脳死膵臓移植では、移植の適応審査、日本臓器移植ネットワークへの登録が完了した時点で待機となります。ドナー発生により緊急手術となりま す。2010年の臓器移植法改正により脳死ドナー数は急増したため、現在では1~2年で移植となるケースも増えています。血液型、HLA型により数年待機 する場合もあります。一方、生体膵臓移植では原則として待機はありませんが、ドナー、レシピエントの適応検査、移植準備のため当院初診から移植までは数か 月かかります。

子供(小児)も移植手術が受けられますか。

A:当院では12歳以上の小児に対する膵臓移植を原則としています。さらに小さいお子さんの場合には、ご相談ください。

海外での移植と日本での移植の違いは?

A:膵臓移植の海外施行例はほとんどありません。受ける場合には原則として旅費、滞在費に加え数千万円以上の医療費がかかります。しかし、最近 では倫理的な問題や自国での移植促進のため渡航移植は世界的に禁止される傾向にあり、難しいです。国内での脳死膵臓移植は保険適応です。また生体膵臓移植 は保険適応ではありませんが、当院では医療費サポート体制もあるため、ご相談ください。

糖尿病になると腎臓も悪くなるのですか。

A:腎臓病(糖尿病性腎症)は糖尿病の3大合併症の一つです。腎症が進行すると透析療法、移植治療が必要となります。

生体ドナーが糖尿病や腎不全になる場合もありますか。

A:生体膵臓移植ドナーとなるためには精密検査で厳格な基準を満たしていただく必要があります。この基準 を満たし、現在までに当院で行った生体膵臓移植ドナーで糖尿病や腎不全になった方はいません。また当院では多くの生体腎移植を実施していますが、ドナーが 腎不全になった例はいません。しかし、ドナーも手術後長期間のフォローが必要であり、将来的に糖尿病の発症する可能性はあるため、当院ではドナーも定期的 に通院(1年に1回程度)していただきます。

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