3.2膵島移植の適応

膵島移植の適応

  • 内因性インスリンが著しく低下し、インスリン治療を要する
  • 糖尿病専門医の治療努力によっても,血糖コントロールが困難
  • 原則として75才以下
  • 膵臓移植、膵島移植につき説明し、膵島移植に関し本人、家族、主治医の同意が得られている
  • 発症5年以上経過していること

膵島移植の禁忌

  • 重度の心疾患、肝疾患 (心移植または肝移植と同時に行う場合は考慮)
  • アルコール中毒
  • 感染症
  • 悪性腫瘍(5年以内に既往がないこと)
  • 重症肥満(BMI 25 以上)
  • 未処置の網膜症 (ただし失明例は除く)
  • その他移植に適さないもの

新鮮膵島移植の基準(膵島移植実施マニュアル)

分離膵島が以下の条件を満たすときに、新鮮膵島を移植する。

  1. 膵島量 5,000IE/kg(患者体重)以上
  2. 純度 30%以上
  3. 組織量 10ml以下
  4. Viability 70%以上
  5. Endotoxin 5EU/kg (患者体重)以下
  6. グラム染色陰性

レシピエント選択基準

登録されたレシピエントより、膵島移植班にて決定された以下の基準を用いてレシピエントを選択する。

  1. 地域性
  2. ABO血液型
  3. 既に膵島移植を受け、インスリン離脱が得られていない例
  4. 待機日数
  • 新鮮膵島の移植実施基準は膵島移植実施マニュアルの新鮮膵島移植の基準に沿って実施する。
  • レシピエントは各ブロック事務局に登録されたレシピエント候補より1)→4)の順に選択する。
  • 血液型一致候補がいない場合は血液型適合候補のなかから再度選択順位を決定する。
  • 移植時にはリンパ球クロスマッチを施行する。
  • 腎機能については、糖尿病性腎症の病期分類の第1期から3Aあるいは腎移植後の症例に限る。

 

腎移植後の膵島移植レシピエントは以下の条件を満たす場合に選択される。

  1. 腎移植後6ヶ月以上経過している。
  2. クレアチン1.8mg/dl以下で、直近6ヶ月の血清クレアチニンの上昇が0.2以下で持続的上昇を認めない。
  3. ステロイドは減量に努め、内服量10mg/day以下であることが望ましい。
  • 基本的には腎移植の免疫抑制剤を中心とする。導入時にシムレクトあるいはゼナバックスを再投与する場合は、アナフィラキシーを起こす可能性があるので、十分なICの上、注意して投与する。エドモントンプロトコールを使用しても良いが、その場合にはCcrが50ml/min以上であることが望ましい。
  • Ccrについては、現在の膵島移植班での議論に準拠して、血清クレアチニン値から体重を考慮して算出する方法がより適当と考えられる。

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